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イトウってどんな魚??
 
◆ サケ目サケ科イトウ属イトウ
学  名  Hucho perryi (Brevoort)
英  名  Sakhaline taimen
 Japanese huchen
地方名  (北海道) イド・イト・イトオ・オヘライベ・チライ

 
イトウは、日本最大の淡水魚で分類上はサケ科イトウ属に属する。北海道に生息するサケ科魚類には、イワナ属(アメマス・オショロコマミヤベイワナ)とサケ属(ニジマス・サクラマス・マスノスケ・ギンザケ・シロザケ・ベニザケ・カラフトマス)などである。イトウは他のサケ科魚類に比べ体高が低く、頭は平たいが愛嬌のある顔つきである。

☆ 分布
 
 かつては、本州北部にも分布していたが、現在では北海道東部や北部の湿地帯のある河川の下流域や湖沼に多く生息しているが、生息数は減少している。北海道の南限としては、道央の尻別川が代表的であり、他に金山湖周辺の空知川、道北の朱鞠内湖などがある。国外では、南千島・サハリン・沿海州にも生息が知られている。
☆ 生活
 本種のイトウ属の中では例外的に降海性があり、サハリンではほとんどが降海すると言われている。北海道では、降海するものは稀であり多くは汽水域までのものが多いが、一部の固体は沿岸域に出るものも見られ、漁師の定置網に入るものが見られる。
 記録では、尻別川の海域や沙流川海域・オホーツク沿岸などで確認されている。
産卵期は春先で、雪解けの融雪出水が始まる4月中旬から5月中旬頃、河川の本流上流域や支流河川の最上流まで遡上し産卵する。産卵場は、比較的大きな淵の下流側(平瀬又は瀬頭)の流れの早い礫質部産卵床を掘ってその中に産卵する。
 成熟は雄で5年程度で、全長が40cm前後、雌では6から8年で60cm程度からと考えられている。卵数は全長70cmのもので、約3,000粒、全長90cmでは約5,000粒ほどであり、全長に比例するように卵数も増加する。オショロコマなども全長12cmほどで50粒程度であるのに対し20cmでは500粒と比例的に増加する。
 産卵行動は、数回に分けて産卵するが、1ヵ所に連続して生むことは稀で、場所を変えて2から3ヵ所ほどに産卵することが多い。産卵後は速やかに下流へ移動するが、下流域に良い生息環境などがないような河川では、比較的上流域に生息してる個体が多く、最近は特にその傾向が強い。しかし、下流に大きな湖沼がある場合には、下流へ移動し、上流での成魚の確認はほとんどない。7月上旬から8月上旬に稚魚として浮上し、流れの穏やかなところで水生昆虫を食べながら、川全体に散らばり生活する。全長が30cmほどになると食性も魚などが主体となる。
 
 
 
 
 
 イトウは環境省レッドデータブックで「絶滅危惧1B」、北海道レッドリストでは「絶滅危惧種」というランク付けがなされ、いわゆる希少種とされる生き物です。 

写真:足立 聡 氏提供